ふたりの関係性は果たして
音駒との練習試合だ!!って気合い入れてたら研磨がいてビックリしすぎて集合の時に大きい声出しちゃった。
研磨に何で教えてくれなかったのかーって話してたんだけど……
「ヘイヘイヘイ、うちのセッターに何の用ですか」
怖い怖い怖い!すごいイカついモヒカンの人がすげーにらんでる怖い!!
「うちの一年に何の用ですかコラ」
「田中さん?!」
にらみ合うふたりにあわあわ。喧嘩はやめてください!菅原さんと音駒の人が止めてくれてるけど、本当に喧嘩、しないでください!!と、思ってたのに……?
「!?はぅあっ」
音駒の怖い人が急に変な声を上げて真っ赤になってる。大丈夫……ですか?視線の先には清水先輩と、
「潔子、それ持つからこっち持って」
「光川。大丈夫だから」
「いいから。これ持ってほしい」
「……わかった」
綾人さんは清水先輩の大きくて重たい荷物と、自分が持っていた軽い荷物をさりげなく交換していた。これが紳士ってやつだきっと!
そんでずっと思ってたけど清水先輩と綾人さんって絵になるなぁ。なんていうか美男美女!
「女っ……マネッ……美っ、うぉ……彼氏っ……覚えてろよォォォ!!!」
行っちゃった……てか、彼氏?綾人さんのことかな?え、清水先輩と綾人さん付き合ってるのか?!確かにお似合いだけど、そんな!そんな……!
「お前なんで音駒の奴と知り合いなんだよ」
俺の動揺なんてまるで無視で話し掛けてくる影山。一応ロードワーク中に会ったってことだけ答えて、さっきの疑問にまた頭が混乱して。影山は二人のこと、何か知ってるかな?
「なぁ影山」
「なんだよ」
「綾人さんと清水先輩って、その、つつつ付き合ってるのかな……?」
「ハァ?」
「ひぃッ!」
そんな怖い顔しなくてもいいじゃねーか!眉間のシワすげぇ!威圧感ハンパじゃない!後頭部にサーブぶつけたとき……よりはまだましか?そういう問題じゃないけど!
「何でそんな影山が怒るんだよ!!」
「……!べ、つに怒ってねぇよ」
「じゃあ何でそんな怖い顔すんだよ!」
「うっせぇボゲェ!こういう顔だボゲェ!!」