言葉の意味はどうでもいい


「ずっと前からヒカリ先輩のことが好きでした!俺と付き合ってください」



猪鹿蝶での任務を終えて、久しぶりに焼き肉Qでも行くか、なんて話してれば聞こえてきたそんな声。
いのが妙に張り切っちまって、隠れて盗み聞きなんてたち悪ィことに付き合わされて、めんどくせぇ。


「確かあの男の子、中忍の子よね?」
「僕はあんまり話したことないけど」
「イケメンでモテるってなかなか有名なのよ。そんな子に告白されちゃうなんて、ヒカリったら意外とモテるのねぇ!」


告白か。まぁなんつーか、めんどくせぇ。興味津々ないのもめんどくせぇし、ヒカリの次の言葉が気になっちまってる柄じゃねぇ俺もめんどくせぇ。



「申し訳ねぇっすけど、そういうことにあんまり興味なくて」
「……そうですか」
「でも気持ちは嬉しいっすよ、ありがとう」



そんな言葉に少し安心しちまってる俺がいて、何とも言えねぇ気持ちになる。


「あの、ひとつ質問してもいいですか?」
「いいっすけど」
「シカマル先輩と付き合ってないんですか?」


おい、あいつ何言っちまってんだ。ヒカリのやつもきょとんとしちまってるし、いのは隣でニヤつきながら肘で突っついてくるし、……めんどくせぇ。


「シカマルは付き合うとか付き合わないとか、そういう存在じゃないっすから」
「……?いつも一緒にいるのに、好きじゃないんですか?」
「好きっすよ、すごく」



"好き"の言葉を発したヒカリの顔がすげぇ優しく柔らかく、そう見えちまって、好きの意味合いなんて色々あんのによ、心臓がうるさくてたまらねぇ。


「シカマル!ヒカリがあんたのこと好きだって!よかったわね!」
「……うるせぇ」


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