銀色と黄金色
「光遁・痺縛!」
光が敵を包んで、今頃身体が痺れて身動き取れないはずっす。全身の筋肉に電流を流し込み、更には光で視覚を奪う。これで一先ず、シカマルとサクラが来るまではもつっすね。
それにしても、こいつは私を倒す気はさらさらなさそうで、術をぶつけるだけの、チャクラを消費するだけのような意味のない戦い。無駄に幻術までかけて、本当この村はわからねぇことだらけっすね。やっぱ頭を使うのは相変わらず苦手。
「ヒカリ!」
「シカマル!サクラ!」
「倒しちまったのかよ」
「痺れて目が眩んで動けねぇだけっすよ。意識はある」
「今のうちに縛っとくか」
二人の顔を見たら安堵感。まだ終わってねぇですけど、一段落だと思いたいっすし。
「立ち話なんてのん気なもんだねぇ」
……そうもいかないっすよね。
木の上から私たちを見下ろす相手の額当てには一本の傷。抜け忍。
銀色の短髪に白い肌が、太陽の光さえ寄せ付けないような、そんな印象。
不敵な笑みを浮かべて、余裕ぶっこいてるところがいけ好かねぇっすね。品定めするかのように、シカマル、サクラ、私を見るその視線がうぜぇってんですよ。
「お前、あいつと同じ目してるね」
「……あいつ?」
「黄金色の瞳、たしか幻術使いで妙な術を使ってたなぁ」
「誰のこと言ってんすか?」
「ま、そんなこと今はどうでもいいや」
同じ目、幻術、妙な術。
なんの話かさっぱりっすよ。私と同じってどういうことっすか?わからない、頭が混乱する。誰と同じでどこにいて私と関係あるんすか?
「落ち着け、ヒカリ」
シカマルの声にはっとした。動揺してる場合じゃねぇっすね。今はこの生意気な敵を倒さなければいけないんすから。
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