そんな声は聞きたくない


ヒカリと敵を囲む結界の壁。こっちからじゃ当たり前だけど打撃も何もはじかれちまう。

体術で応戦するヒカリのキレがいつもより悪い。動揺からくるものなのか、それともこの壁がそうさせているのか。


どっちにしても、今この状況の打開策が必要な訳で。まぁまずひとつ試してぇのは、ヒカリが光遁を使って、相手の影が伸びた時に影真似の術で縛ることができりゃ状況はひっくり返るんだけどよ。


「火遁・豪火球の術!」


最初のチャンスか、と影を伸ばすと、いつものようにヒカリが光遁の印を結ぶ。


……おい、どういうことだ。


「ヒカリ!」


光の壁は出ない。術が発動してねぇ。そしてそのまま火を避けきれなかったヒカリの悲鳴が鼓膜を揺らす。


「ヒカリ!しっかりしろ!サクラ、結界はどうだ!?」
「やっぱり、この結界チャクラを吸い取ってる」
「術者以外はチャクラが練れねぇ上にいつかはなくなっちまうって訳か……っくそ!」


ピンチって言葉じゃ済まされねぇ。絶体絶命だぜこれは。どうする。このままじゃヒカリが、危ねぇ。



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