光と影


ここは森。
木に身を潜めて、気配を消す。敵の様子を伺って、少し体制を整えようと足を動かしたら不自然に地面が鳴った。

その瞬間にこちらに飛んでくるクナイ。葉の音を立てながらそれを避ければ、戦闘開始の合図。


「土遁・岩節棍!」

岩の槍が次々に飛んでくる。木々を飛び移りそれらを避けるけど、そろそろ限界ってところすか。


「雷遁・地走り!」


やられてるだけじゃ木の葉の名がすたるってんですよ。術とクナイで敵を追い詰める。そうそう、そのまま避け続けろってことです。
……よし、来た。


「これで終わりです」
「?!」
「影真似の術、成功」


ツーマンセルの相方のそんな声が聞こえた。
影に捕らえられた敵は指名手配中の抜け忍。情報収集の為に拘束をする。そんな任務。
私が敵にそんな簡単に気付かれるようなヘマする訳ねぇですよ。敵の攻撃に押されてるふりをして、指定された場所まで追い込む。シカマルの作戦通りってやつですね。


「あなたにはちょっと眠っていてもらいます」


印を結ぼうとすると、敵からやめろだの何だの聞こえてくる。……うるせぇってんですよ。


「光遁・眩天光」


眩い光が敵を包んで、それと同時に叫び声。視覚を奪って現実と夢の境目の感覚に陥らせる。
気を失った敵はその場にばたりと倒れこんだ。


「お前、まじでその術目にわりぃんだよ」


「仕方ねぇですよ、光遁なんだから」


シカマルとのお決まりのやりとりに安堵感。
風雅一族の血継限界、光遁。使うたびにシカマルに文句を言われるけど、光と影。私達の術の相性は抜群な訳っす。自分で言うのもなんだけど。

さぁ、さっさと帰って寝てぇですよ。なんて、さっきまでの命の取り合いみたいな戦いの後とは思えない空気。

それほどにシカマルの存在って大きいし、安定感は抜群な訳です。


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