繋がり


忍は許せないと言った目の前のこいつも、忍であることを生きがいとしている私も、同じ"忍"なんだから世の中とは不思議なもんっすね。

私の心から出た素直な疑問。それを問いかければ、また私を痛めつけるのにその瞳は揺れている。


過去なんて知らねぇっすけど、ぼんやりと幼いこいつの泣きじゃくる姿が頭にイメージされて、憎しみの連鎖がそうさせているのかと勝手に納得できちまうんすよね。


「子供の頃の記憶……」


無意識に発した言葉に自分でも驚いた。
何故私は知るはずのないこいつの幼少期を頭に浮かべているのだろう。


「あんたの家族は、もう、いないんすか……?」
「……!うるせぇ、なんで知ってんだよ!」
「……わからねぇ、っすけど、私も、一族全員殺されてる、から……わかったの、かもっす」
「!」


繋がりが絶たれた絶望感。何故自分だけ生きているのかという疑問。それに幾度となく悩まされ、悩み続けているから、だからこいつの過去に予想がついたんだろうか。
頭に流れ込んできたイメージを勝手に自分でそう解釈する。そうでなきゃ、こんな他人の記憶を共有するような感覚は説明がつかない。
なんせ、チャクラももう随分少ないし、血は流れて意識も朦朧としているし、物事を深く考えられる余裕なんて、私にはこれっぽっちも残っていないのだから。


「俺はただ、繋がりがほしいだけなのに、」


ぽつりと呟いたこいつは今にも泣き出しそうな顔で。


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