飲み会に迎えに行く彼氏


『あ、ほら、アンタのかっこいいかっこいい彼氏が来てるよ』「あつむだ〜迎えきてくれたの?」「ちょ、え、べろべろやん!」女友達に支えられお店の外に出て、侑を見た瞬間飛びつく○○。「へへ、かっこいいでしょ私の彼氏」『え、バレー選手の宮侑?なんで動揺しないのアンタ』『?だって○○から聞いてたし』「…あつむ、私の友達かわいいからってよそ見したらおこる」「待って、待って!なにこの可愛え生き物!こんなとこ見たことあらへんけど」○○を支えつつ自分の胸を押さえる侑。『○○は飲み過ぎると大体こうです、後はお願いします』『(○○ちゃんの彼氏って宮侑…勝ち目ないやん…)』彼氏の話が全く出なかったため、○○を狙っていたであろう奥にいる男性がぽつりと呟く。「…!聞こえてんねん!○○は絶対離さん、ゆくゆくは俺の嫁ちゃんになるんやからな」男性の呟きを聞き逃さず、しっかり牽制する。「やった、じゃああつむはわたしの旦那さんだね」なんて言うものだから、可愛さのあまりお姫様抱っこをしてみんなに見送られながらその場を後にした。
(「………侑、昨日の私は忘れて」「絶対嫌や、動画で言質取りました『あつむはわたしの旦那さんだね』」「今すぐ消せ!!!」)



孤爪
『いとこならいいじゃん、断ってもう一軒行こう?俺送るし』「いや、もうそこまで迎えに来てるから行かないと」『もう、○○も帰るって言ってるじゃん』女友達は味方してくれるが、断っても諦めず次へと誘ってくる幹事の男性。「いとこって何」「…っ!け、…こ、…(な、なんて呼べば…)」少し離れたとこで待っててとお願いしたのに、目の前には彼氏の姿。研磨、孤爪、どちらで呼んでも身バレの文字が頭を過って上手く呼べずニワトリみたいになってしまった。「な、なんでここまで…あっちで待ち合わせて…」しどろもどろになっている○○を見て、研磨は彼女の腰に手を回し自分の方へ引き寄せる。「どうも、いとこじゃなく○○の彼氏です」そう話す彼を見て『もしかしてKODZUKEN?』なんてざわつく周囲。「け、んま…」「…そうだよ、チャンネル見てくれてありがとう。でもこの子はおれのだから、連れて帰るね」手を絡め、○○を連れてその場を後にする。「言っちゃっていいの…?」「隠して○○が言い寄られるんなら、言った方がマシ。…次からも迎えに行くから」少しむすっとした顔が可愛くて、嬉しくて。ぎゅっと手を握り返した。(○○に言い寄る男性が見えイラっとして、目の前まで迎えにきた研磨)



黒尾
『じゃあまたね、何もないとこで躓かないでよ?』『ちゃんと彼氏さんのとこまで歩いてね、待ち合わせの近くまで私送ってこうか?』「ふふっ、だいじょうぶだよーまた飲もうねぇ」三次会に行く人、帰る人、みんなそれぞれ目的地へ向かう。私は彼の待っている公園へ。もう少しで着く、というところで一緒に飲んでいた男性が走ってきて○○を呼び止める。「…わすれものでもあった?」『いや、そうじゃないけど…』「?」「こんばんは、いつも○○がお世話になってます」『!』「鉄朗だぁ、ここまで来てくれたの?」「○○の姿が見えたんでね」「…あ、それでなんの用だった?」『い、いや、また次回もよろしくな』そう言ってそそくさと帰る男性。「なんだったの」「………さぁね。随分酔っぱらってんな」するりと頬を撫でる鉄朗の手が少し冷たくて心地いい。「そうかなー?ふふ、たのしかったぁ」「そりゃよかった。なぁ、次からお店の前で待ってていい?」「…だめ」「どうして?」「……鉄朗がきたらみんな惚れちゃうからいや。鉄朗も絶対目移りする」「こーんな可愛い彼女を前に目移りする余裕なんかないんだけどね」「…絶対だよ」
(次からは目の前まで迎えに行って、言い寄る隙を与えない黒尾)



木兎
『彼氏来るんでしょ?しゃきっと歩きな』「んー」『てか何気に初めてじゃない?○○の彼氏見るの』『確かに!ずっと秘密って教えてくれなかったもんね』友達に手を引かれ外に出ると、お店前のガードパイプに腰掛けている彼を見つけた。「こーたろー!」「うおっ!随分酔っぱらってんなぁ、ツムツムみてぇ」木兎を見つけるなり駆け寄って勢いよく抱き付くがびくともしない安心感。「つむつむと一緒にしないで」「ははっ、怒んなって」そのままわしゃわしゃと頭を撫でられる。バレー選手の木兎!?ツムツムって宮侑のこと!?なんて、周囲がざわつき始めた。『あの、バレー選手の木兎光太郎さん…ですよね?』「おう!」そう話している間も彼にぴったりとくっついて離れない。『よかったら写真とか一緒に…』「俺の?」「…やだ」きっとこのまま放置すると、写真やら握手やら頼まれるであろうことが面白くなくて。つい口を挟んでしまった。「今は、バレー選手ではなく私のこうたろーなので」いつもなら絶対言わないのに、きっとこれは酔っているせい。「なにー!?今のもう一回!俺今すっげーキュンときた!」酔ってるとは言え、自分の発言にじわじわと恥ずかしさが募り彼の胸に顔を埋める。「ってことですまんが、今はプライベートだからまた今度!」『いえ私たちも調子のりました、バレー頑張ってください!』『あと、多分この子すごーく恥ずかしがってると思うんで、もっと声かけてあげてください』「よ、余計なことを…!」その後木兎から可愛い攻めをされたのは言うまでもない。