ずっときみの大切な幼馴染みでいること

俺の一世一代の告白が華麗にスルーされてから数ヵ月が経ち、卒業が近づいてきた。
あれから少しは立ち直ることができたような気がする。(ほんの、少し)

##name_1##も岩ちゃんも俺も志望する大学に合格し、晴れて春からは大学生、夢のキャンパスライフというわけ。##name_1##とは学科が違えど、多分ちょくちょく顔は見ることになるだろう。
岩ちゃんは別の大学。俺としてはやっぱり相棒である岩ちゃんと一緒にバレーを続けたかった、でもそれは叶わない。ま、きっとバレーを続ける限りどこかで会うだろうから心配はしていない。一生俺の相棒だし?(あの言葉絶対忘れないからね、岩ちゃんがデレた台詞)





「春からは違う大学だな」

「なに?岩ちゃん俺と離れるのもう寂しくなっちゃったの?」

「クソ川と離れられてせいせいするわ」

「岩ちゃんそれ酷くない!?」





三年間必死にバレーをした体育館で、お決まりのやりとりをする。もうこことお別れだなんて、なんだか感慨深いものがある。





「岩泉くん、徹!」

「##name_2##ちゃん、」

「岩ちゃんが待ちくたびれたってよー」

「そんなこと言ってねーだろ」

「ごめんね、先生と話こんじゃって」

「あ、全然問題ないから」





まだ冷たい風が、俺たちの間を吹き抜ける。##name_1##は鼻を赤くしながら乱れた髪を整える。





「それにしても、徹も同じ大学だとかほんと幼馴染みの腐れ縁ってこわい」

「それはこっちのセリフ」

「俺は大学違うの残念だけど、及川がいるから安心した」

「え、岩ちゃん俺の事そんなに頼って‥」

「‥失言だったクソ川、忘れてくれウザ川」

「おとすくらいならあげないで!」

「ふふっ、このやり取りも毎日見られなくなるんだね」

「一生会えないわけじゃないんだから」

「俺の気苦労も軽くなるんだな」

「‥悲しくなるからディスらないで」

「それが岩泉君の愛なんだよ徹?」

「余計悲しいわ!‥じゃ俺はお先に」





一緒に帰らないの、と制止されたけど二人の時間を邪魔するほど野暮じゃないし、最後の最後まで辛い思いをするのは勘弁。

多分、大学へいっても社会人になっても##name_1##の中での俺の位置は幼馴染みというところから変わらないだろう。
だったら、俺はずっと##name_1##の幼馴染みでいよう。そうすればずっと傍にいることができる。それで待つんだ。1%でも俺を恋愛対象として見てくれるその瞬間まで。

それまではまた、今までのように気持ちを隠して君に近くにいるよ。
##name_1##が結婚すると決まるその日まで。





(ずっときみの大切な幼馴染みでいることが、きっと君と一緒になる一番の近道)