「研磨さん!」
「‥その言い方きもいからやめてよ」
「研磨さん!!」
「‥。なに‥」
「##name_1##ちゃんの好きなタイプってどんな人ですか、好きなものってなんですか、趣味はなんですか、とにかく情報を教えてください!」
「クロ‥答えきれない。普通にしゃべって」
部活が終わってから、研磨を待たせて某ファミレスに入って尋問もとい##name_1##についてなんでもいいから教えてもらうことにした。兎に角少しでもいい、##name_1##のことが知りたくて。
昨日の作戦はあっけなく失敗。恋愛なんか1mmも知らないようなあの研磨からも雑誌に書いてあることが全てじゃない、なんて釘をさされた。正直俺だってそんなに経験が豊富なわけでもないし、ましてやまだ会ったばかりで研磨がいないと話すこともままならない。幸い、研磨のいとこなので何かしら情報を聞き出すことができるのはラッキーだった。
「で?」
「‥で、って?」
「何か##name_1##ちゃんのこと教えてくれよ」
「教えてって言われたって‥」
「趣味は?」
「お菓子作りと‥」
「(お菓子作り‥なんて可愛いんだ)と?」
「‥‥狩りゲー」
まさかの、いややっぱりと言う方が妥当だろうか。研磨のいとこだもんな、ゲームくらいやるよなそうだよな。お菓子作りまでは、なんとなく見た目から想定内だったが狩りゲーはなんというかギャップがありすぎて驚いた。(でもそんなところも可愛い‥!)
「まぁ、あとは話してわかったと思うけど頭の中もふわふわしてぬけてるから。それは昔から変わらないね」
「好きなタイプは」
「え、そんなの知らないよ」
そう言って研磨はゲームに目をおとした。一番知りたいことがわからないだと。どうやってお近づきになればいいのかわからないじゃねーか。
でもお菓子作りが好きなんだったら、やっぱり美味しいスイーツ食べれるところに行った方がいいんだろうか。それとも可愛いスイーツをプレゼント?あぁ、プレゼントしたらどんな顔で喜んでくれるんだろう。この前見たような笑顔を見せてくれるのだろうか。
付き合ったらデートどこへ行こう。手とか繋いじゃったりして。##name_1##ちゃんが照れて俺を見上げたら可愛いだろうな。
「‥クロ、なんか色々顔に出てる」
「ん?‥俺はいつもと同じ表情です」
まだ何も進展していないというのに、妄想だけが広がる。考えれば考える程、相手の事が気になるなんて不思議な感覚。研磨から情報も少しは聞けたし、また連絡とってみるかな。
(恋ってやつは、勝手に大きくなるのを止められないらしい)