いちばん近くできみの恋を見てきたんだ

「徹ー」


「何、また岩ちゃんに話しかけられなかった?」


「うっ‥」







幼馴染みの彼女は、ふわふわしていて所謂天然が入っている女の子である。

そんな彼女は今までいくつかの恋をしてきたがそれは決まって俺の周り、つまりはバレーをしている男子を好きになっていた。上手くいくことも稀にあるが、彼女の片想いで終わることもしばしば。その度に俺のところに報告にきて、泣いたり笑ったりと忙しくしている。

今回もまた、と言いたいとこだが今回は厄介で。なんでまた今更、なんて思ってしまう。##name_1##の好きになった相手が岩ちゃんだなんて。俺の相方である岩ちゃん、男前だから##name_1##が惚れるのもわかる。わかるけど、


こんなに辛いことはなかった。


いちばん近くで##name_1##の色々な恋を見てきたけれど、今回が見ていて一番キツイ。二人のことを、よく知っているが故に。






「岩泉くんって、好きな子いるのかな」


「んー、岩ちゃんそういうの疎いからなぁ」


「わーん、徹キューピッドしてよー」


「やだよー、そういう系だと絶対殴られるもん!」


「うーケチ‥」






岩ちゃんとはそういう話をしないっていうのもあるけど、やはり今までと違って辛いというのが一番の理由。今までの人は長続きしないだろうと思っていたので、それなりにアドバイスしたりサポートだってした。でも今回は話が違う。(俺って、ほんとに性格悪いな、)

きっと直接何かすることはできないし、何もしないかもしれないけれど、今回の恋もまた最後まで見守ることにはなりそうだ。