きみを一番理解してるつもりだったけど

ずっと##name_1##の傍にいたから、君を一番理解してるつもりになってたのかもしれない。






最近、気持ち程度だが##name_1##からの相談が減った気がする。それは今日のお昼のスイーツ何にすればいいと思う、なんていうほんとに些細なことから(これはただの雑談に近いが)、岩ちゃんに関することのようなちょっと重い相談まで。

まぁ、そんなこと当たり前と言えば当たり前だけれど。岩ちゃんと##name_1##は付き合ってから順調そうで、着々と付き合い始めから距離を縮めているように感じる。差し詰め、その話題を振る対象が俺から彼氏である岩ちゃんに移っただけの話。


悩みを打ち明けるのも岩ちゃんで、一緒に悩んで解決するのも岩ちゃんで。なんだかそれが悔しいというか寂しいというか、言葉では表しにくい感情となって俺の中を渦巻いている。





「徹、聞いて聞いて!」


「ん?どうしたの、珍しい」





珍しい、だって。なんて嫌味っぽい言い方しかできないんだろ、俺は。

俺がもやもやしてるのなんて、##name_1##は知る由もないんだからさっきの台詞が嫌味だなんて全く捉えていないようだけど。





「あのね、最近ずっと進路のことで悩んでたんだけど」


「あぁ、短大に行くか4年の大学かで迷ってたんだよね?」


「うん。それで岩泉くんに相談したらね、本当にやりたいことなら4年の大学でゆっくり勉強すればいいんじゃないかって言ってくれて」


「あ、じゃあそれで短大やめたんだね」


「そうなの、4年の大学行くことにした!」


「進路も決まって岩ちゃんともうまくいって順風満帆じゃん」








##name_1##はありがと!と満面の笑みを浮かべている。やっぱり、進路のことは岩ちゃんに相談してたんだね。今の話聞いたら、やっぱり悔しくなってきた。


今まで俺が一番近くにいて、一番長い付き合いで。恋人にはなれなかったけど、##name_1##のことを一番に理解してると思ってた。でも今は違う。今の彼女の一番の理解者は俺ではなく岩ちゃんだ。


恋人というのは、今まで作り上げてきた関係でさえも容易に飛び越えてしまう。


なんて、ずるい立場なのだろう。







(せめてずっと彼女の一番の理解者でありたかった、)