数年後


それから8年後ー…

プルルルルルー

『…かつき…もう、ダメ…!』

ガタンッ!
勢いよく立ち上がったせいで、
周囲の目線を集めてしまったがそんなの関係ない。

(名字…!!)

「は!?嘘だろ?!!!」

『ほんと、今から行ってくる…っ!』

ガチャりと切れた電話に呆然とする。

(仕事どころじゃねぇーだろ!)

「ワリィ!俺今日は帰るから後は頼んだ!なんかあっても俺には電話すんじゃねぇーぞ!!」

サイドキック達を見渡して、
大急ぎで事務所を後にする。