花占い
「好き、嫌い、好き、嫌い、好、き・・・」
私は決心していた。この花占いで想いをぶつけるか、永久に心の奥にしまうか。結果は想いを告げる方だった。
こんな子供じみたやり方でも勇気付けられるんだから、すごい。
結局、決心はしていたものの、向こうの都合なんて一切考えてなかった。
忙しい身分だろうし、落ち着いてから・・・いや、それじゃあまた最初からになってしまう。
今日告白するって決めたんだから今日しないと、また決心が揺らいでしまうかもしれない。
ーー・・・
扉を叩く音、そしてルイーサです。と伝えると入る許可を得た。「失礼します」と言いながらがちゃり、と扉を開ける。
私は目を見開いた。何故ここにペトラが居るのだろう、と。
「要件はなんだ」
そう言われて、ハッとする。
まさかの展開に頭がついて行かず、逃げた。
「何でもないです、失礼します・・・ッ」
塔のてっぺんまで登って、風を浴びていた。
何で私はいつも私の事しか考えてないの。告白だって、ただの自己満足なのかもしれない。
苛立ちと悲しみがぶつかって、涙が溢れ出る。
「・・・っ、」
「ここに居たのか」
何も言えない、そちらにも向けない。
けれどそこに居るのは間違いなくリヴァイ兵長だ。
「まあいい。さっきの要件はなんだ?」
「もうなんでもないです」
「こんだけ泣いてんのにか?何も無く泣けるのか?」
「花占いって知ってますか?」
「知らねえな」
こうやって花弁を一枚ずつ、好き、嫌いって数えて、最後の一枚が答えになってるんですよ。
「やってみたんです、子供じみた事ですけど勇気が貰える気がして」
「答えはどうだった」
「好き、でした。だから今日兵長の部屋に行ったんですけど・・・その、邪魔だったみたいでごめんなさい」
「ルイーサよ、お前は大きな勘違いをしている。あいつは俺の部下だ、恋人だとか言う大層な関係でもねえよ」
え・・・、じゃあ私は勘違いしてここで耐えきれず泣いてたってこと?
「で、告白とやらはしねぇのか?」
「すきです・・・リヴァイ兵長の事がすき、でー」
言い切る前に抱き締められた。
一瞬何が起きたのか把握出来なかった。
「ルイーサ、俺の女なれ」
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