誰も、その二人が潜入中の部下と協力者だとは思っていない。我々の潜入捜査の中で、NOCは山程見つけたが、ある程度の実力が有る連中は見逃した。そうじゃ無い奴は、どうせ生き残れやしないだろうと、せめてもの情けとして端末などと共に殺すようにした。見逃した代わりに、別の本来の組織のメンバーを殺した事で釣り合いを取ってきた。
私のチームは原作を知っていると信じられないメンバーだ。私の部下である黒澤陣のコードネームはジン。協力者であるシャロン・ヴィンヤードはベルモット。二人には原作通りのキャラクターを演じて貰っている。
統計データ上、我々がコードネームを得てからは、小さな犯罪組織は順調に縮小、崩壊している。それを私の直属の上司は分かってくれていて、評価もしてくれている。そのおかげで昇進試験も受けることが出来て、私は警視正だ。
分かっていないのはもっと上の人間だと分かっている。私の後輩であるゼロの人間と、その部下が潜入捜査にあたる事になってしまった時は反対した。ゼロからの潜入捜査官は私だけでも異例だったはずなのに、下手したら死人を増やす結果になるのだから。
潜入する予定の後輩君と、その部下君のデータを陣とシャロンにも見せてから燃やした。当然だが優しくなんてして上げられなかった。無駄な足の引っ張り合いになるが、しばらくは仕方がないと三人で駆け回った。ネタばらしは最低限二人がコードネームを得てからだ、と。
私達は現状としては、この組織の幹部メンバーを少しずつ潜入捜査官や協力者に入れ換える事に成功している。
だからこそ、目標を同じくする者達の同士討ちは避けられる様に、巧妙にやって来ていたが、NOCの方が多くなって来た最近は、