スイ、ブルーノ、歩夢|親友と恋人
!スイ(淫魔のいる生活)
 一つ目/由利子
!ブルーノ(Meerjungfrau Ring)
 サブ一人目使用/有希
!歩夢(隣人は陰キャのインキュバス)
 サブ二人目使用/彰子
!クロスオーバー、ネタバレ盛り盛り、ヒロインのキャラ付けが聞き手によって違うのでイメージ壊れるかも、ブルーノさんは淫魔じゃ無いです。

***

この日、三人は偶然にも其々の生活に精神的なゆとりが生まれた為、久々に集まる事が出来た。この日は居酒屋だが、普段は互いの家に集まる方が多い。一桁台の頃からの親友で話せない事なんて無い。それぞれそんな仲だった。
「有希、本当にもう平気なの?」
そう聞いたのは面倒見が良くて、同い年なのに皆んなのお姉さん見たいに思われている、彰子だった。
「もう大丈夫だよ。体調も戻ってるから、近いうちに仕事復帰する予定。」
仕事の都合で船に乗り、難破して一週間と少しの間の遭難で日焼けして、思いの外、窶れずに済んだが、やはり栄養失調気味だった有希は、親の遺した庭の広い一軒家で悠々自適に暮らしている。そろそろ仕事に復帰する予定では有るが、一番気になるのは助けてくれたと言う記憶喪失の男性の事だ。
「良かったわ、あんなにフラフラで心配したのよ。ところで、あのイケオジとはどうなってるのかしら?」
そう聞いたのはシューティングゲームが好きなレトロゲーマーで若干の干物女感の有る由利子だった。
「あ、其れ気になるー!どう?付き合ってるんだよねえ?」
彰子のグイグイと攻める問いに有希はかあっと赤くなる。
「お!此れはもうヤったな!」
「ちょっと露骨よ、彰子。で、お付き合いしているのかしら?」
やんわりと諫めてくれた由利子にホッとしながらも、赤面したままに有希は答えようと口を開いた。
「ええと、そのー、結婚を前提にお付き合いしてます…えへへ。」
「おお!良かったじゃなーい!」
「おめでとうございます!貴方にそんな日が訪れるなんて、今日は祝杯ですね!」
自分の事のように大喜びの二人に、有希も自然と笑顔になる。
「ねえ、由利子だって今、彼氏居るでしょー?」
「え?な、どうしてですか?」
ちびりちびりとロングカクテルを飲んでいた由利子の肩が跳ねた。
「ふふん、アンタっていつもは何て言ったっけ?ほらちょっと前にやってた干物女ってやつでしょ?その割に肌艶良くなってるし、痩せはしたけど窶れてはないじゃない?スパダリ彼氏と同棲でもしてんじゃないかなーって思った訳よ。」
「うんうん、由利子ちゃんって綺麗になったもんね!で、どんな人なのかなぁ?」
ニヤニヤと聞いてくる彰子とキラキラした笑みで聞いてくる有希。はあ、と溜息を吐いた由利子は既に白状したも同然な程に赤面していた。
「凄く良い人よ。料理も洗濯も掃除もニコニコしながらしてくれちゃうのに、耳かきとかマッサージまでして寝かし付けてくれるのよ。本当、スパダリって彼みたいな人の事を言うんだと思ったわ。」
しかもエロい、と心の中でだけ言って、由利子はちびりとカクテルを口にした
「いやーん、ちょー良いじゃないのー!ま、アタシも彼氏出来たのよ!」
おや、と由利子と有希は其々のドリンクを置いて聴く態勢に入った。
「あら、今までちょっと酷い男に引っかかる事の方が多かった彰子さんが、ねえ。大丈夫なの?」
「うん、気になる。ちゃんとした人?」
ちゃんとした人?って問いに言った本人ですら、ちょっと固まった。其々のパートナーを思い浮かべて「ちょっと、人?では無いかも?」とか「今は人よね?一般常識に疎いだけの、人よね?」何て思っている事等、互いに分かるはずも無く、時は動き出す。
「い、いやーねぇ!今度の彼は悪い奴じゃあ無いわよー。しかも童貞くんでさ、可愛ーのよ!」
「あら、今度は悪いお姉さんになっちゃったって訳かしら?」
「やだ、違うわよ。最初はフツーに歳下の親戚を可愛がる感覚だったの。其れがさ、何て言うの?絆されたって言うか?んもー、可愛くて堪んないんだから!あ、でもエロいわよー!」
当然かー、インキュバス何だもんね!何てひっそり思って、クスクス笑った。
「もう、彰子は直ぐそう言う話に走るんだから。」
「もう慣れてるわ。でも、皆んな同時に彼氏とか居るって珍しいわよね。」
「じゃあ、皆んなで有希の婚約おめでとうパーティーでもやろうよ!いつも見たいに、料理持ち寄ったりしてさ。丁度良い紹介にもなるじゃない?」
「良いわね。先ずは日程を決めましょうか。」
こうして三人は深く考えずに、ホームパーティーの予定を立てたのだった。

***
一応、聞いた作品のキャラクターたちです。淫魔二人に元マーマン。どうなるのか分からん!続くのだろうか?
インキュバスあなただけの現実(ヨル)とかも吸淫鬼(ノーネーム)とかも考えたのですが、今回は難しかった。アブダクション(夜霧)は子沢山に成ってそう。あ、吸淫鬼も成ってそうだ。子ってか眷属いっぱいかなー。

2020/06/16
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