フレイド|もう少しだけ 03
ムーンクレイモア、いや、由利子と付き合う事になった。そう!あの憧れの彼女と恋人同士に成ったと言う事だ。殆ど毎晩、彼女のあられもない姿を妄想してはオナニーに耽っていた俺が!ムーンクレイモアとしての彼女とのキスもセ、セックスもした。でも、今度は人質も居ない!由利子との恋人として、ちゃんと付き合うのだ!帰りの待ち合わせもした。補習なんてあっと言う間に過ぎてしまうだろう。
「トモくん、お待たせしてしまい済みません!」
そう言って駆けて来る彼女との、この恋人同士と言うシチュエーションにドキドキが止まらない。
「い、いや、全然!俺も、さっき終わった、から…。」
「ふふ、みんなの誘いを断るのに少々時間が掛かってしまいましたから、お待たせしてしたのは事実ですよ。でも、そう言ってくれるのですね。」
はにかんでいる彼女は言外に嬉しいと言っている様に感じて、俺も嬉しかった。
「みんな、って…まさかエ、「ダメですよ?その話はしませんからね?」ああ、そう…でした、ね。」
エトワールや俺の悪役と言う立ち位置を思い出して、浮いていた様に楽しかった気持ちが萎んだ様で、俯いてしまう。せっかく彼女と居られると言うのに、此れではいつもと同じではないか。
「どうかしましたか?あ、今日は暑い日ですから、一緒に冷たい物でも飲みましょう?熱中症になってはいけません。」
帰り道には確かコーヒーチェーン店が有る。つい先日も作戦で、エトワール達と戦った。間接キスをして俺だけが動揺してしまった苦甘い思い出が有る。
「先日の初夏メニューも美味しかったのですけれど、他にも夏限定メニューは有るのですって。」
「し、知ってます。フローズンパインですよね?」
あの後、調べたのだから当然他の限定メニューだって知っている。
「そう、其れです。
3/3
prev next△