妖怪娘
アキは妖怪の女の子だ。妖狐の括りの娘である。そんなアキは見知らぬ場所にいつの間にか居て、困惑していた。尻尾も耳も頑張って隠している。此処に同族は居ないのだろうか?とキョロキョロしていた。

あ!居た!あのお兄さんの足下に尻尾が揺ら揺らしている!此処って隠さなくても良いんだ!

其の目線はレオナの足下で止まっていた。
後に監督生と言われる様になるユウと言う16歳の少女の寮分けと帰る場所の有無でのゴタゴタが終わり、アキの番となった瞬間でもあった。

ポンッと狐の耳と尻尾が、アキから生えた。

「汝の名を告げよ」

「アキです。宜しくお願いします」

「汝の魂の形は…分からぬ…魔力は無いが、見たこともない力を感じる…」

「ええ?!どう言う事です?」
クロウリーは困惑していた。こんな事は初めてだった。
「おじちゃん、魔力ってなあに?妖力じゃないの?」
「おじちゃん?!そりゃあ、君の様な子供に比べればそうですけど…ちょっと酷いんじゃ、ありません?」
「子供じゃないよ、もう1歳だもん」
「1歳?!冗談は良して下さい」
「もう1人で狩り出来るよ?だから妖力の訓練もしてるよ?」
「狩り?何の事です?」
「え?だから獲物を獲って食べるの。自分の食い扶持を何とか出来て狐として一人前!妖力を10歳までに使い熟せないと死ぬのよ?」
「え?!死ぬ?」
「そうよ……何とかなったら100歳以上は当たり前に生きて行けるから、狭き門ね。ねえ、此処って妖怪はダメな所?尻尾のお兄ちゃん達が居るから大丈夫だと思っちゃった…」
「ああ、獣人の皆さんの事ですね、ようかいって何です?」
「昔は人間と一緒に堂々と暮らしてたのよ。70年くらい前の戦争の時には、私の御先祖も友達の御先祖も人間と一緒に戦ったのよ。堂々と人間と何かをしたのは、其れが最後かな…今は隠れて人間の振りしてるらしいけど、私の周りは神社とかのお社に仕えてる方が多いかな」
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