私ならどうするか 2
ウィリアムは再び氷を幾つか出して「ちょっと冷やすぞ」と声を掛けてからマーカスにも氷を渡して、背中と肩を冷やしてくれた。
「で、この世界の今の評価は?」
「学園長の対応だけ見ている私からの評価だけれど、何と言うか…女だから嘗められてると感じてるわ。まあ仕事を与えるつもりは有るらしいから、未だマシかな?」
何処でも女は下に見られるんだろうと、当たり前に思った。何度も男が羨ましかった。
「女だから嘗められてる?何で?」
「女が蔑まれる何て何処でも同じでしょう?学園長は私にとっての不都合は始めから聞く気が無かった…これが真摯な態度って言うなら早く帰りたいわ」
未だ若いから世間を知らないのだろう、と努めて冷静にーーけれど苛立ちは隠せなかったがーーそう言って医務室へ入った。
「送ってくれて助かったわ。それじゃあ、縁があったらまた会いましょう」

***

それから治療を受けて程なく現れた学園長に、喧嘩していた生徒ーートラッポラと言うらしいーーとグリムに出した罰則の話を聞いて、私もグリムの監督不行届きの為に、共に罰則を受ける様に言われた。私が罰則?真面目に仕事をして、こんな火傷を負わされた被害者の私が罰則?意味が分からない。
そもそも、私が此処に居るのだって望んで来た訳じゃあ無い。あいつらは望んでカレッジに来たんじゃないのか?同じ扱いって可笑しいだろ。あんな汚い家の掃除だってしなきゃいけないのに、窓ガラス100枚拭けだと?

「私って、どう言う扱いなんですか?私は此処に居たくて来た訳じゃあ無いんですよ。其れに、私が魔法を使えないって分かっていての、こう言う扱いだと仰るなら、私は何時でも呆気なく死ぬでしょうね…あ!もしかして其れが狙いですか?だとしたら、雑ですよ…もっと優しく絡め取ってじわじわと死地に自ら飛び込む様に誘導しなきゃ…ねえ、学園長?」

「えええ!?いやいや、そんなつもりは有りませんよ!人聞きの悪い…何が不満なんです?内容によっては対応しましょう。私、優しいので」
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