本当に優しい学園長だったら
薄らと記憶にある世界に来てしまったと私は分かっていたけれど、詳しい事は全く覚えていなかった。ゲームや小説のストーリーや人物の詳細は読み込む方だったと言うにも関わらず、ああ、知っているはずだと言う認識しか持てないのだ。
其れでも不思議だと感じた事が一つだけ有った。
学園長が普通に優しい、って思った。
私に寝泊りする場所を与えてくれた時なんて、思っていたより綺麗な建物だなと感じたのだ。
「時々ですが掃除だってしてたんですよ。どうです、外観の割にちゃんと住めるでしょう?」
「あ、有り難うございます。結構綺麗で驚きました」
「家具も使えるものにしてありますけど、不満があれば言って良いんですよ」
「此処まで綺麗になってれば
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