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かつてのエレアノーラは人間だった。死ぬつもりで人間の姿のまま海中へ姿現しをした。
其れを勝手に解決したのは、あのアースラだった。アースラの事などエレアノーラは知らなかったけれど。其れでも知っているマーピープルでは無いと言う事は分かった。
契約してからの助け、と言う訳じゃあ無かったけれど、当然の様に其のまま解放される訳もなく、彼女の手下となって其れからは生きる事になった。その際、助けなど必要なかったとエレアノーラが言おうと、聞き入れられる事はなかった。

アースラの助け、と言うのはエレアノーラを彼女達側に寄せると言うものだった。即ちこの時から、エレアノーラは魂そのものから人魚になっていた。
深い海を生きる為に、それに対応したシコンハタタテハゼの人魚となったエレアノーラは髪は変わらぬ腰まで有るプラチナブロンドで、下半身は美しい紫紺の鱗に覆われて、鰭の先に鮮やかな黄色が乗り、紫紺の背鰭には白い差し色が映える。
始めは気が進まなかったが、長年共に過ごしていれば情も移るというもの。1年程でネルと呼ばせ、最終的には家族や極親しい者にだけ呼ばせるネリーと言う呼び名も許した。その頃にはエレアノーラも、アースラの事はアシーと呼ぶ仲になっていた。
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