面倒くさい栄口(振り)
今日は何だか気分が良い。理由はもちろん分かっている。朝練を終えて教室に行くと○○さんが挨拶してくれた。オーラルの時間は○○さんとペアになれた。昼休みは○○さんとお喋りができて、数学の時間では○○さんの寝顔が見れた。(小動物みたいで可愛かった!)
「栄口、にやけてるぞ」
「あ、ほんとだ」
放課後、部室へ行く途中で巣山に注意された。締まりのない顔でえへへ、と笑えば巣山は軽くため息を吐き、冷ややかな目で俺を見てきた。
「お前さ、ほんと○○が好きだな」
「うん!」
「さっさと告ってくっ付けばいいのに」
「ええーっ、そんなのまだ早いよー!」
「…最近の栄口といると、疲れる……」
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