密室
(文アル/堀・乱歩)
たっちゃんと乱歩さんの話。ほぼ1年放置。もうどこに着地させるつもりだったか思い出せない…。
※夢小説ではありません
もう一度試してみる。……やはり開かない。
密室という言葉が頭をよぎる。彼が好みそうな言葉だ。
「乱歩さん、何かしました?」
ゆっくりと振り返り、そう訊いてみる。この時ばかりは、笑みを浮かべて頷いてくれることを期待した。悪戯ならそれでいい。彼が悪戯好きであることはわかっているし、自分が揶揄われる対象であることも充分わかっている。
しかし、ダンボールを抱えたままの乱歩は首を左右に振った。嫌な汗が背中を伝うのがわかった。
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たっちゃんと乱歩さんの話。ほぼ1年放置。もうどこに着地させるつもりだったか思い出せない…。
※夢小説ではありません
もう一度試してみる。……やはり開かない。
密室という言葉が頭をよぎる。彼が好みそうな言葉だ。
「乱歩さん、何かしました?」
ゆっくりと振り返り、そう訊いてみる。この時ばかりは、笑みを浮かべて頷いてくれることを期待した。悪戯ならそれでいい。彼が悪戯好きであることはわかっているし、自分が揶揄われる対象であることも充分わかっている。
しかし、ダンボールを抱えたままの乱歩は首を左右に振った。嫌な汗が背中を伝うのがわかった。
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