SKIT
「ゼロスくん……結局、中に入ったらいつも通りになりました」
「そうなの? 塔に入る前は、あんなに変な調子だったのに」
「はい。何かあるのかと見ていましたが、元気に無重力を楽しんでいました」
「無重力……宇宙に行ってたの?」
「天使たちの町は、地上の重力が届かないくらい高いところに存在していて……脱出する際、無重力の場所を通る必要があったんです」
「そっか。……楽しかった?」
「……自分の意思で止められないのは少し困りましたが、ふわふわとする感覚は、思った以上に楽しかった……です」
「……いいな〜」