「パスカル姉様!」
海辺の洞窟まで戻ると、入り口にポアソンちゃんが立っていた。
「パスカル姉様、うちにも手伝わせていただけませんか? 姉様をお手伝いするよう、ババ様に言われて来ました」
シャトルの制御云々の為か、と認識してチラリとパスカルを見る。
彼女は一瞬だけ残念そうに肩をすくめて、だがそれを感じさせないように明るく笑った。
「それは助かるな〜、あんたがいればシャトルの制御も任せられるね!」
少しだけ残念そうなのは、フーリエさんはやっぱり来てくれそうにないとわかってしまったからだろう。それでも、今は自分のその気持ちよりも優先するべきことがあるとわかっているから、彼女はそれを表に出したりしない。すごいな、えらいな、とひっそりと思って、シャトルの制御パネルの所に向かう。
パスカルはポアソンちゃんに自分のやり方をよ〜く見てとだけ言って、パチパチと操作を始めた。見るだけでわかるんだろうか……と考えて、ポアソンちゃんもパスカルと同じアンマルチア族だからなと無理やり納得しておく。
「うん、フェンデルの装置とも無事に繋がったみたいだね。これで二カ所ともここから制御出来るよ。これで残るはシャトル本体の整備だけか……敵も増えてるみたいだし急がないとね。みんなちょっと待ってて。ポアソンと協力して突貫で整備終わらせるから」
「わかった。俺達に出来る事があったら言ってくれ」
それまでは待機、と地面に座ろうとして、ソフィの傍にシェリアがいない事に気付いた。
さっきまでソフィを看ていたのにと探すと、一人で移動するために浸水した道に入るのが見えた。
「シェリア……?」
どこに行くんだろう、とわたしもその後を追いかけた。