エメロードさんが眠っていたのとは違い、見方によってはベッドのような装置のある部屋に辿り着いて、エメロードさんは顔を引き締めた。
「そこにあるのがソフィを治す装置?」
「プロトス1を台に寝かせてください」
どうやらその通りらしい。
アスベルがそっとソフィを横たわらせてわたし達がその周りに集まるのを見てから、エメロードさんは「では、始めます」と言って付属のパネルをいじり始めた。
ブツブツと何かを呟きながらいくつものパネルを装置して、それに合わせてソフィを光が包む。
急に不安と期待とが込み上げてきて、わたしは思わずアスベルの服を握った。そして微かに眉を潜めるソフィの名前を呼ぶ。
「ソフィ……」
「ソフィ、私達の声が聞こえる?」
「ソフィここだ、俺達はここにいるぞ!」
声が届いたのか、それとも何か起こったのか。
静かに眉を潜めるだけだった彼女は急に体を捩りながら苦しそうに声を上げた。
それに、周りのみんなも同じようにつらそうな表情を浮かべる。
「ソフィ!」
「苦しいんですか? しっかりしてください」
「エメロードさん、一体……」
「プロトス1の精神を構成する粒子体が装置に逆流しています!」
エメロードさんの少し焦りを含んだ声を聞いて、パスカルはすぐにそっちに向かって走った。
エメロードさんの手元をチラリと見て、それから彼女もパネルを操作し始める。
それが良かったのか悪かったのか、ソフィは一際大きな声を上げると体に纏っていた光を強く放ち、そして二つ程の光の筋が伸びて中央のフロアに落ちた。
「なに……?」
「これは?」
光はやがて人のような形を作り、そしてそれはだんだんと細かい部位を作って、そして……それは、二人の人間になった。
「ソフィと……パスカル?」