守らなきゃ。
コーネルとの約束を。コーネルの願いを。
生きなくちゃ。
生きて、生きなくては。
シャトルがたどり着いたこの場所がどこなのかは、わからない。ただ、燃えていく機体にそう誓った。
自分は、生きなくてはいけない。自分が生きることを、この燃える機体の中に置いてきたコーネルは願っていたから。彼が自分に与えてくれたものだから。
あの胸が満たされるような感覚も、ずっと苦しい感覚も、全部彼がくれたものだ。自分はこれを、ずっと持っていたいと思う。思うほどに、彼に、守られたのだ。
だから、生きなくては。
なのに。
「来るな……この化け物め……!」
人が、自分に武器を向ける。
憎しみと恐怖とで染まった目を向ける。
「なんでお前みたいなのがいるんだよ……!」
違う。
違うんだ。
お前達をどうにかしたいわけなんかじゃない。
危害を加えるつもりも本当はないんだ。
ただ、ただ……!
「目標発見。攻撃開始」
あのヒューマノイドと同じ力を感じるヒューマノイドが、自分を殺そうと武器を向ける。
どうしてこれがここにいるのだ。
そんなに憎いのか? 遠くにいる自分をわざわざ追い掛ける程に憎いのか。
もう、放っておいてくれ。やめてくれ。一人にしてくれ。
助けて。
死にたくないんだ。
生きろ……ラムダ……
生きなきゃ。
生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなきゃ生きなくては。
「アス……ベル……? ソフィ……? みんな……どうしたんだ……誰に……やられたんだ……はぁはぁ……僕もここまで……なのか……」
子供の声がする。
涙混じりに苦しそうに喘ぐ子供の声が。
「死にたくない……死にたくないよ……」
そうだな、死にたくないよな。
まだ生きて、生きて生きて生きて生きて生きて生きなくては。
だから、だからそれを貸して。
もうお前達には、それしか望まないから。
「……生きる」
生きろ……ラムダ……
「生きる……のだ……!」