「一瞬で決める!」
リチャードの背後に見上げる程の扉が出現する。
輝くようなそれは開け放たれると、いくつもの光の戦を描いて魔物へと降り注ぐ。
「運命の門、汝も見るか、高貴なる極光! マジェスティ・ゲイト!」
リチャードが指を鳴らすと同時に破裂するようにして魔物がかき消されるのを見て、わたし達はホッと武器を下ろした。
それは全部、アスベルの一撃によって出来た隙の間の事だ。
友情の連続攻撃というやつだろうか。
「どうにか片付いたか」
「というか、ここにもですか」
「みんなはもうあれを経験済みだったの?」
というか、なんでこんなにみんな集合しているんだろう? 以前にもこのやたらと硬い魔物と戦っているのもそうだけど、一国の王であるリチャードまでいるのが不思議でならない。
しかも、以前とは違って緑のウィンドルらしい礼服を着ている。似合うなあ。いや、それどころじゃないか。
「ウィンドルの地下遺跡で出会った。ラムダの力がなければ危なかった」
「ラムダ、目が覚めたの?」
「ああ、そのようだ」
「ま〜結果的に役に立ってるからいいの……かなぁ? ラムダの力はかなり効いたみたいだしね」
冷静に考察を始めるパスカルの横でちらりとソフィを見ると、彼女は俯くようにして考え込んでいた。
……今のラムダに、前のような敵意や絶望感は感じない。
だからきっと、アスベルに害をなすつもりはないのだとわかる。わかっていても……彼女は、不安なのだろうな。
「突然魔物が変質して僕達も困惑している。何かわかった事があったら教えてほしいのだが」
「この手の生っぽいのはあたし専門外なんだ。お姉ちゃんに聞いた方がいいよ」
「フーリエさんは今どこに?」
「最近までは研究所に詰めてたんだけど……そろそろ里に戻ってると思うからアンマルチアの里に帰ろっか。あたしもみんなに話したい事あるし」
「わたしはみんなが集合してる理由が知りたいんだけど」
なるべく明るくそう言えば、それもそうねとシェリアが頷いてくれた。
うん、久しぶりのシェリアも可愛いであります。