SKIT
「……」
「なんだいアスベル。そんなにシオリに手を差し伸べられなかった事が悔しいのかい?」
「え、いや、ちが、」
「まったく……じれったいね。二人がこんなに奥手だとは思わなかった」
「お、おいリチャード、なんの話だ?」
「マリク。アスベルの教育が甘かったんじゃないのかい?」
「はっ。自分も何故ここまで鈍感で奥手になってしまったのかと不思議でなりませんね」
「兄さんは昔からそうでしたよ」
「教官、ヒューバートまで……」
「そうか、ではどうしたらもっと積極的になるかを考えるべきだな。ヒューバートも含めて」
「ちょっと、なんでさり気なくぼくも混ざってるんですか」
「じれったいのはお前も同じだろ」
「ぼ、ぼくは別に……!」
「なんだい、それは血筋なのかい?」
「違いますってば!」
「……話に混じれなくても、泣かないし」