「共に……?」
ぽつりとソフィが呟いたとたん、周りを囲んでいたリトルクイーン達が一斉に光になってはじけるように消えた。
ぼんやりと向こうに歩く姿を映して完全に見えなくなった彼女に、ソフィは待ってと声を張り上げる。
だが、そこにはもう気配すら残っていなかった。
「消えた?」
「何がどうなっている」
「今のは幻だったのか?」
「そうは見えなかったが」
口々に今の出来事を確認しあう。
それほどまでに唐突だったのだ……何故分身したのかもわからなかったし、彼女の目にはわたしたちは映っていないみたいだったし。
何が目的だったのだろうと考えていると、隣でソフィががくりと膝をついた。
パッと散った花びらに、わたし達は慌てて駆け寄る。
「ソフィ、しっかり」
「わたし、知ってるんだ、あの子のこと。あの子も、わたしの事を知っていた……う……うう……頭が……痛いよ……」
ぼんやりと呟く彼女は次第に頭を振り始めて、そして辛そうに息を詰めた。
「シャトルに戻って、ソフィを休ませよう」
「……ううん。戻らない。もう一度会わないと。この先で待ってるの……お願いアスベル……あの子とお話がしたいの。あの子の言ってた言葉が、気になるの……」
それでも彼女は力強く立ち上がり、リトルクイーンが消えた方向を見る。
そんな彼女に、わたしは僅かに胸がざわつくのを感じた。