61.つないだ、先

奥へと進む道はエフィネアのそれと酷似しているせいで、まるで半年前のあの時に返ったみたいな錯覚がする。
今はリチャードも仲間で、ラムダはアスベルの中にいて、だいぶ心境も違っているけれど……進むたびにずっしりと体が重く熱くなる感覚は、ラムダの下へ降りていくあの感じによく似ていた。

「星の力を体に感じるようになってきたな」
「この力をラムダに吸収して、事態を収拾するのですね……」
「どうしたの? 弟くん」

黙り込んだヒューバートくんに、パスカルが不思議そうに首を傾げる。
するとヒューバートくんは……それに連鎖したのかシェリアも、少し言いづらそうに口を開いた。

「ぼくは……ラムダのことを信じていなかった……」
「私も……アスベルがラムダの力に頼るって言った時、そんなのダメだって……」
「まあ、そう思うのが普通だろうな」
「あたしは信じてたよ〜」
「あなたの場合、信じていたというより、楽観視していたと言ったほうが正しいんじゃありませんか」
「あはは、そうとも言うかな」
「でも結果的にはそのパスカルさんの楽観視は間違っていなかったね」

穏やかな口調で言うリチャードに、わたしとアスベルはちらりと視線を合わせた。
あれ、これってその、もしかして。

「ええ……それに今はぼくもラムダのこと、信じられる」
「私も」
「オレも、だな」
「あたしもあたしも〜!」

みんなが笑う中リチャードも無言で頷く。
それを見て、ぶわっと涙が出そうになった。もちろん零していないけど、隣のアスベルは目を腕でこすってる。
でも、だってこれって、みんながラムダを信じてくれてるってことでしょ?
わたしみたいに、彼と何か繋がっていたり、直接話したりしたわけでもない。だから不安がまったくなくなったわけではないけれど、それでも。ラムダなら大丈夫だって、信じてくれるって、ことで。それってなんだかようやくみんながラムダを受け入れてくれたみたいで、嬉しい。

「ラムダ、良かったな。みんながお前のこと信じてくれるって……」
「もう立派に仲間だね……」
「良かったね、アスベル。シオリ」

ぽんぽんと頭を撫でてくるソフィも、とても愛しかった。
ねえラムダ、ラムダのことを、みんな好きになってきてくれてるよ。
……君は、ここに生きていて、いいんだ。