「……」
「……」
敵意むき出しでこちらを見つめるトンガリ少年、たしか名前は道蓮。すっげえ飯が食いづらい。
自分がやらかしたのは分かってるから何も言えないけど、非常に、居心地が、悪い。
先程の戦闘により、このトンガリ少年に結構な怪我を負わせてしまったので葉から「謝るついでお前連れていけ」と言われたので共に行動しているのである。
気まずい中その辺で適当に買った軽食を頬張る。
謝るつってもすげえ言いづらいぞこれ。どーすんだリリカ。
ずうっと黙り込んでいたもんだから自ずと街ゆく人々のガヤがよく聞こえる。
珍しく中国商品を売り込む露天商が居るらしい。たどたどしい中国訛りの言葉で「桃まんオイシイヨー」とか聞こえる。そういやこのトンガリ坊や、そっちの方の人間じゃなかったか。
「おい女」
「へっ?!」
「その間抜けヅラ、見てて非常に不愉快だ。詫びの為にあれを持ってこい」
なんやねんこいつ。すっげえ失礼。いや、あんな事したから嫌われてるの分かってるけどさぁ…
てか人を使う時に顎で使うな。桃まん食いたいだけだろ、詫びとかまどろっこしいこと言わないでよ。
「…幾つ?」
「…」
道蓮は表情ひとつ変えず仏頂面で指を三本立てた。3つ欲しいんか。
「好きなの?桃まん…」
「五月蝿い。先程の戦の続きがしたいのか貴様」
どうやら癪に障ったようで、すっげえピリピリした様子で掩月刀を持ち出してきやがった。マジでおまえ怖い。まんじゅう渡すついでに謝ったら近寄らんとこ。