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「葉マジで言ってんのか?!蓮をボコボコにした奴だぞ」
「そうだそうだ!私が同行するメリット何もないぞ!」
「何でお前が同調してんだよ!」

ナイスツッコミ、ずっと沈黙を守ってたバンダナ頭くんが流石に麻倉葉の爆弾発言はスルーできなかったみたいで。
私もこいつらとはつるむ気は一切ないし、第一私は一人行動のほうが気楽だ。

「まぁ待てよ。お前ハオに茶々入れられたんだろ?それってヤバくないか?」
「どういうこと」
「アイツ、多分オイラ達をけちょんけちょんにしようが返り討ちにされようが、お前を殺すと思うんよ」
「!!」
「リリカの巫力は悔しいけどかなり凄いモンだ。だからこそ、アイツは放ってはおかないぞ」
「…つまり」
「一人行動は危険ってことかしら」

そう呟くと彼は静かに頷いた。
確かにハオの力は底知れなく、深淵を覗いたかの様な恐怖が常にあった。あの時の私は何かに取り憑かれてたんじゃないかって位、正常な判断が出来ていなかったのかもしれない。

「まぁオイラはさ、お前はほんと良い奴だと思う。だから誘ったんよ。嫌じゃなけりゃついて来ればいい」
「……」

真っ直ぐな目でこちらを見つめる彼に、少し絆されそうになる。
もしかしたら、彼らと共にいれば、兄の手がかりを掴めるかもしれない。
そして、私の望みも、叶うかもしれない…

「パッチ族の集落まで、同行するわ。そこから先は仲間じゃなく敵よ。それでいいなら。あと…」
「?」
「さっきは、本当にごめんなさい」
「…それは蓮に言ってやってくれ。アイツまだ目覚まさねーんだ。お前どんだけ本気でやったんだ?」
「……ほんとすんません」