リゼルグは何故SFに参加したのか、そして今までの半生を時々言葉をつまらせながら、私に語った。
私は、ハオによってここまで人生を狂わされている人間が居るということを知り、非常に驚愕している。
アイツは、只のライバル潰しがしたい奴ではなかったらしい。
私より、随分小さな子供が、何故そこまで非道な事をするのか?
…わからない。アイツの真意が謎すぎる。
ただ言えることはただ1つ、ハオというあの少年に、シャーマンキングになられてしまってはいけない気がする。
にしてもこの戦い。伊達に500年に1度とか大それた周期でやってるもんだから、集まる奴らのヤバさも同じくらいエグみが増してんな…
「そう言えば、あんたさ、たしかダウジングだっけ?そういうの出来るって言ってたけど腕は確か?」
「ははっ、ボクはここまで来るのにダウジングを駆使して来たんだよ。自分で言うのもなんだけどこの能力でボクの右に出るものは、いないかな」
「…そう」
モルフィンを見つめ、少年は自慢げにあのペンデュラムを取り出す。
私が破壊したアレとは違い、純度の高い水晶で出来た、そりゃもう美しい見た目の振り子。
…この子の力を使えば、私の探しものが見つかるかもしれない。
「あのさ、人探しって…できるか?」
「……さっき君が話した、お兄さんの事?」
「うん」
「わかった、やってみるよ」
そう言うとリゼルグは、大きな地図を取り出し、振り子を垂らした。
モルフィンがくるくるとペンデュラムの周りを飛び回る。その様子がファンタジーの本でよく見た、妖精の様でとても不思議な気持ちになる。いや、実際彼の持霊は妖精なんだけど。
振り子の大きな揺れが段々と細かく、そして明確な位置を記し始めだす。
地図上を示した場所は、私の予想を遥かに上回る位置を指していた。
「…ごめん、詳しい場所はあまり分からないけど…大まかにいうとここかもしれない」
シャーマンファイトの本戦開催地、このアメリカを指してペンデュラムはゆらゆらと揺れていた。