真剣な親愛




子育ては、骨が折れる。


たとえ二回目の経験だったとしても、
やっぱり折れるものは折れるものだ。



昼間は泣きわめいて訴えてくる要求に応え、
夜中は夜中で、過剰な夜泣きに悩まされ、
眠れない日々に疲れを自覚しては
溜息をついて。

それを苦痛だとは感じているが、
同時に幸せも感じていた。


これは親としての愛ゆえではない。
恋人としての愛ゆえだ。


この赤子が大きくなれば、
愛しい恋人とまた出会える。


だからどんなに子育てが苦しくても
この赤子を育てるのだ。


そしてまたこの赤子に
自分を愛してもらいたい。


この赤子は愛しい恋人の
生まれ変わり。
この赤子は最愛の恋人と
同じ人物。


そうし。そうし。みなしろそうし。


栗色の髪と、白い肌。
綺麗な紫苑と灰の瞳。


総士。総士。皆城総士。



"何度でも会おう"


いつの日か、約束した事を
今回もまた叶えれるように
俺はその為に赤子を育てるのだ。


真壁一騎として。
縁を繰り返すように。
死と再生を巡りかえすように。


ふたたび口づける事を、夢みて。




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