Chapter12 〜葛藤〜






「はぁ、はぁ、これ滅茶苦茶難しいな…」


目の前に浮かぶ数字と睨めっこしながら、必死に鬼道詠唱を続ける恋次。

元々鬼道が苦手な彼にとって、この訓練はかなり厳しいのだ。

因みに恋次の数値は上から69、72、31、28。

これでも少し上がった方なのだから、散々だ。


「黙って続けろ。お前は斬魄刀に頼り過ぎなんだよ」


どちらかと言うと鬼道が得意な方の修兵は文句一つ言わずに詠唱している。

まぁ、彼は彼で斬魄刀を毛嫌いするが故に鬼道の腕をあげるより他無かったのだが。

因みに修兵の数値は41、32、59、68。

得意とはいえ始めたばかり。

先は長そうだ。


「あ〜ん、もう疲れた〜!玲〜、癒し頂戴!」


演習を放棄して玲を探そうとする乱菊。

元来サボリ魔の彼女は、同じ事を永遠と続けるのは苦痛でしか無い。

そんな乱菊の数値は30、21、70、79。

元々他よりも才覚が高いのは、生きている年数が故か。

当人に言うと灰が舞う事間違いなしだが。


「ま、松本副隊長!堪えてください!足手纏いになるのは御免だと、仰っていたでは無いですか!」


必死に松本のサボりを止めようとするルキアは、言葉選びが上手い。


「そうねぇ…せめて隊長の瞬歩にくらい追いつける様にならなきゃ、副隊長失格よね…」


しゅんと肩を落として再び詠唱を始める乱菊に、安堵の息を零すルキア。

彼女の数値は、41、38、59、62。

一朝一夕で出来る事ではないと理解しながらも、少し憂鬱になるルキアだった。


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