Chapter13 〜神威〜

玲は、一護が戦うその場所に、茶渡と井上が向かっていることを感じ取っていた。
念の為、ウルキオラの瞳から、自分に関する情報は消しておいたけれど。
彼女の能力は藍染に取って利用価値があるものだろう。
若しくは。それに気付いている尸魂界が抱く杞憂に漬け込むか。
どちらにせよ、その程度の策になら、乗っても此方に支障は無い。
ウルキオラとグリムジョーには伝えてある。
あくまで自分達の立場を最優先に考え、藍染の指示には今まで通り従う事。
そうしながら、不自然に感じられない程度に十刃落ち以下、邪魔になりそうな従属官、数字持ちに、此方の意思で発動する特殊な反膜の匪を仕込む様にと。
彼等が上手くやってくれれば、内側からの混乱と同時に彼方の戦力を大幅に削れる。
もし上手く行かずに藍染に見つかって殺されそうになったとしても。
彼等に渡した封印装置には、鏡花水月の完全催眠の無効化と、どんな攻撃も弾き返せる結界を仕込んである。
そして、それが発動した瞬間、私の元に転移させる仕掛けも。
むざむざ殺させる為に離反させ、其処に置くわけじゃ無い。
私に従うと言った彼等を、絶対に藍染に殺させたりはしないのだから。
指示通り、圧倒的に叩きのめし虚の力を御しきれなくなって膝を着いた一護をかばう様に出てきた井上を適当にあしらい。
浦原と夜一の助太刀が入って、戦闘になる前に退いた彼等の気配を感じて微笑む。
そして、穿界門を開いて、尸魂界へと戻った。
多分怒ってるだろう元流斎を宥めるために。
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