Chapter13 〜神威〜





「え、冬獅郎が引率なの?」


「他に行きたがる隊長が居ねぇんだよ」


苛立ちを誤魔化す様に息を吐く彼に苦笑する。


「あ、私も行くからね?」


「おい、冗談やめろ」


「お爺様には許可取ったもん」


「総隊長と呼べ。はぁ…本気かよ」


がくりと肩を落とす冬獅郎は、気苦労が増えると危惧しているんだろう。

全くもってその通りなので、慰めはしないで落ち込ませておく。

彼が今日の事を私に言及しないのは、恐らく知らないのだろう。

私が十刃の反応を感知して、一人で現世に降りた事を。

知らせないでくれた元流斎に少し感謝しつつ、ぽふぽふと銀の髪を撫でる。


「お前な。なんか最近子供扱いしてねぇか?」


「気のせいだよ?それより、他に誰が行くの?」


「松本、檜佐木、朽木、阿散井…だな」


「頑張れっ」


「煩ぇよ…」


沈鬱な彼の準備を促す。

ウルキオラ達の報告で、藍染が何を思ったかは流石にわからないけれど。

その報告で、何だか荒れている破面が居る。

恐らく今夜にも、襲撃してくる気がするから。


- 212 -


<*前><次#>


栞を挿む












ALICE+