Chapter14 〜仮初〜

高校で習うらしい勉強範囲は思ったよりも簡単で。
一日過ごしただけで、大体どんな事を学ぶのか理解してしまった私は、放課後になった途端飛んできた織姫にパフェ食べに行こうと誘われて、ちらりと冬獅郎を見遣った。
視線で、行って来いと返してくれた彼に頷いて、席を立つ。
もう来るかわからないから、全ての教科書をこっそりと尸魂界の自室に転送して。
さり気なく冬獅郎の分も送ってから、織姫と教室を出る。
「ねぇねぇ、瑞稀さん!冬獅郎君と付き合ってるの?」
歩きながら、無邪気にそんな事を聞かれて戸惑った。
「え?そんな事、無いけど…」
「でも、冬獅郎君、今日此奴に手を出したら殺すぞって!凄い格好良かったよね〜」
「そうだね」
肯定しながら、ちくりと胸が痛む。
それを笑顔で繕って、織姫とパフェを食べ、買い物をして、プリクラを撮った。
本当に、女子高生みたいだと苦笑しながらも。
久々に、子供みたいにはしゃいだ気がした。
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