Chapter16 〜虚圏〜





同刻、尸魂界。


「来たか。その顔じゃと、大体のことは彼奴から聞いておる様じゃの」


一番隊隊主室。

その場に居るのは、一番隊隊長兼総隊長山本元流斎重國と、十番隊隊長日番谷冬獅郎、六番隊隊長朽木白哉のみ。


「…彼奴が虚圏に行ったんだろうって事ぐらいは分かっています」


冬獅郎の言葉に、元流斎は重々しく頷く。


「左様。分かっておるならそれで良い。此処からは儂の独り言じゃ。
現世の浦原喜助から、黒腔内部の安定及び、転送結界の準備が済んだと報告があったの。
技術開発局が今レプリカの製造に全力を持って当たっておるが…今すぐに此方に攻め入られては間に合わぬ。
彼奴は内部から瓦解を測ると言っておったが、一人で何処まで上手くやれるもんかのぉ」


元流斎の”独り言”に、白哉と冬獅郎が顔色を変える。


「総隊長。六番隊朽木白哉、長期休暇を申請する。受理して貰えるか」


「…同じく十番隊日番谷冬獅郎、長期休暇取らせてもらいます」


彼等の言葉に、元流斎は、既に受理印を押した休暇届けを彼等の前に投げる。


「…手が、滑ったのぉ。儂も歳か」


白々しく言い置いて、背を向ける元流斎に、白哉と冬獅郎は深く頭を下げて、書類を拾い、自隊へ戻った。

直様休暇届けと斬魄刀携帯申請書に署名と捺印をし、提出すると、彼等は二人して、瞬歩を用い穿界門へ向かったのだった。



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