Chapter16 〜虚圏〜





その頃。

虚夜宮に入った一護達は、あまりの警備の薄さに首を傾げていた。


「なぁ、もしかして俺ら侵入してる事気付かれてねぇのか?」


「…それは無いだろう。たまたま、運良く敵に出会っていないだけでは無いか?」


ルキアの言葉に、石田が顎に手を当てる。


「何か、起こっていると考えて良いかもしれないな」


「何かとは、何だ」


隣を走る茶渡が問うも、石田は首を振る。


「分かるわけ無いだろう。兎に角、今のうちに少しでも先へ進もう」


壁を壊して出た先は、行き先が五つに分かれた広場だった。


「どうする、一護」


「どうするったって…「分かれて進もう」」


「石田?!」


正気かと一護が石田に詰め寄るも、彼は冷静に眼鏡を上げる。


「僕達の目的は井上さんの救出。固まっていれば危険は少ないだろうが、井上さんの居る場所に行き着く確率も下がるだろう」


「まぁ、確かにそうだけどよ」


「良いんじゃねぇか?それでよ」


恋次が同意し、ルキアが頷く。

が、分かれ道の先に、大きな霊圧がある事は、全員が感じていた。


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