Chapter16 〜虚圏〜

現世、浦原商店にて。
「おやぁ?珍しい組み合わせっすねぇ」
浦原は店前に現れた白夜と冬獅郎に首を傾げていた。
「黒腔を、開けてくれねぇか」
「確かに準備は出来てますが…今からっすか?」
「あぁ、今すぐだ」
「そりゃまたどうして」
浦原の質問に、冬獅郎が眉間の皺を深くする。
「あの馬鹿が、また無茶しようとしてっからだ」
「あ〜、あの馬鹿って言うのはもしかして瑞稀玲さんの事っすか?」
「他に誰が居る」
「…まぁ、僕の知ってる無茶苦茶な人は、黒崎さんと瑞稀さんぐらいっすねぇ」
やれやれと頭を掻く浦原は、扉を開けて白哉と冬獅郎を招く。
「取り敢えずどうぞ。準備しますんで、少しお茶でも飲んでて下さい」
頷いた冬獅郎と、ただの一度も口を開かなかった白哉は、浦原商店に入っていった。
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