Chapter16 〜虚圏〜

「ウルキオラ〜降ろしてよぅ」
ギンの自室から連れ出された私は、未だウルキオラに抱えられたまだった。
「却下だ」
「どうして。そもそも、ウルキオラには織姫の護衛お願いしたでしょ?」
「あの女は煩くて敵わん」
いつの間にか姫抱きされてるのは気の所為じゃない。
最近この子おかしい。
「兎に角、織姫の所戻って?」
「グリムジョーに任せてある。次は何処だ」
こちらの意見は完全無視なウルキオラに、諦めの溜息を吐いて、外を指す。
「一番さんの所」
「…却下だ」
その後、何を言っても棄却されるウルキオラの腕から、強引に逃れたのは言うまでもない。
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