Chapter17 〜決戦〜

「わぁ凄い。霊圧上がっただけあるね」
「女、無駄口を叩いている暇は無い。あれは幾らでも湧く」
感心する玲にウルキオラが忠告する。
成る程、黒腔からは新たな破面と虚の軍勢。
因みに、ハリベルの従属官、アパッチ、スンスン、ミラローズは、玲の張った結界内に避難している。
「じゃ、あれお願いしていい?私他で動かなきゃ…「なんやわんさか湧いてでよるなぁ」」
「あ、今来たの?」
「お前が十分後やて言うたんやろが!ぼけんのも大概にせえや!」
「いちいち時間計ってないよ。でもありがと。あ、彼等は味方だから、攻撃しないでね」
「けど破面やろが」
「大丈夫。見分けはブレスレットで付けて。じゃ、ここは宜しく」
それだけ言い残して瞬歩で消える玲。
暫く睨み合っていた破面達と仮面の軍勢は。
「まぁ、俺らと似た様なもんやもんな、あんさんらも」
平子のその言葉で共闘態勢に入った。
「久しぶりのご対面や。こんなかに護廷十三隊に挨拶したいやつおるか?」
「居らへん!」
虚を倒しながら、平子が仮面の軍勢に問う。
真っ先に返したひよ里。
「お前に聞いてへん!」
「こんなか言うたやないか!」
「騒がしい。他所でやれ」
苛立ったウルキオラに虚閃を撃たれそうになりながら、八胴丸が口を開く。
「任してええのん?」
「俺も総隊長には挨拶したいしな。じゃ、破面さん、ちょっと頼むわ」
最初よりもずっと多くの大虚が湧き出す黒腔に、集中攻撃を仕掛ける破面と残った仮面の軍勢。
そこへ仮面の軍勢と面識のある一護が乱入し、その場は更にごった返す。
それを素知らぬ顔で一瞥し、玲は元流斎に視線を向けた。
「檜佐木修兵と狛村左陣を東仙要へ、松本乱菊を市丸ギンへ、日番谷冬獅郎を藍染惣右介へ。指示をお願いできる?」
「…何を考えておる」
「救える人は救いたい。それだけ」
「…今だけじゃぞ」
重々しく頷いた元流斎は、玲の指名した死神達に、手で合図を送る。
誰へ向かえ、とは言わない。
各々、分かっているのだから。
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