Chapter17 〜決戦〜

「終わったよ、お爺様」
とんと元流斉の側に降り立つと、彼は眉を顰める。
「全て、作戦通りと言ったところかの?」
「あら、酷い言い方。私は仕込みはしたけど、人の心まで変化させたりはして無いよ。それをすると本当に存在が違えるからね」
呟いた私の身体から光がふわりと浮き上がる。
天照の光でも、月詠の光でもない、霊力が身体から抜けてゆく光。
存在そのものが消えゆく時の霊光。
「お爺様、私が虚圏へ行く前話したこと、覚えてる?」
頷く元流斉にふわりと笑って。
私は破面達の所へ足を向ける。
「ウルキオラ、グリムジョー、スターク、ハリベル。死神に、なってくれないかな」
「「はぁ?」」
声を上げたのはグリムジョーとスタークだ。
ウルキオラは、それよりも違うことに目を止めて、眉を顰める。
「女、その光は何だ」
「今は良いの。ね、是か否か。早く答えて。破面のままバラガンの治める虚夜宮に戻るか、死神になって、少し違う日常を過ごすか。簡単でしょ」
「…バラガンの治める…?ぜってぇ御免だ」
顔を顰めて見せるグリムジョーと、
「同感だな」
無表情のまま頷くハリベルと、
「なら死神になるか。それも良かろう」
相変わらず鉄面皮のウルキオラと、
「良いのか…ウルキオラ、お前ちょっと変わったな…」
突っ込んでいいのか分からないスターク。
私はそんな彼等に微笑むと、ふわりと創造の光を手に灯す。
「是で、良いのね?」
急かすような私の言葉に、ウルキオラが眉根を寄せながらも頷いた。
それと同時に、目の前の破面達と、少し離れたハリベルの従属官を虹色の光で包み込む。
それが収まると、仮面が無くなり、ファンタズマが消え、肌の色が人と同質になった元破面達が居た。
服は勿論死覇装で。
「まじでやりやがった…」
顔の仮面が無くなっていることを確認し、呆然と呟くグリムジョー。
何処か悲しげに、腰の刀を確認するスターク。
それに少し笑って。
私は遠目で見ていた冬獅郎と白哉、それとギンに手招きした。
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