銀灰の狂愛




救護室に運ばれてから三日経った。

悪い夢の様だったあの時の彼の言葉も、時間が過ぎて行くほどに明確に理解出来てしまって。

あの言葉を思い出す度、呼吸もままならなくなって、鎮静剤を打たれて。

吐き気や目眩で気が狂いそうになる度、安定剤で眠らされ。

そこまでして生きなきゃ行けない意味が分からなくて。


「破道の四、白雷」


茫洋とする頭で、自分に向けて破道を放つと、青白い雷が胸を貫いた。


これで、死ねるかな。

卯ノ花隊長、気付かないでくれないかな。

そんな願いは呆気なく打ち砕かれ。

吐血する私の病室の扉が、壊れるんじゃ無いかってぐらい激しく開かれた。


「玲!」


その声は、聞きたかった彼の声で。


「ギ、ン…?」


霞む視界で彼を見上げると、今にも泣きそうな顔が見えて。


「やはり、殺気石を付けておくのでしたね」


呆れた様な卯ノ花隊長が、回道で傷を癒して行く。


そんな中、私はまた、意識を手放した。



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