Chapter1 〜淫呪




「わぁ、早いね。どうやるの?」


すぐそばにいた銀髪の青年にコツを聞くと、見様見真似でやってみる。


「ん、出来た」


「やっぱり玲だな」


「…今更何を言っている」


黒髪に黒曜の瞳の落ち着いた男性が、青年に言葉を投げた。


「ねぇ、貴方達、名前は?」


「このやりとり2回目だな。十番隊隊長、日番谷冬獅郎だ」


「十番隊の隊長さん?」


そう返すと、翡翠の瞳が切なげに揺れる。


「冬獅郎でいい」


「ん、わかった」


頷いて、薄布を首に巻いた男性に視線を移すと、名を告げてくれた。


「六番隊隊長、朽木白哉だ。白哉と呼べ」


「白哉と冬獅郎ね。あ、隊長ってどこの?」


「…護廷十三隊だ。今回は世界の知識とやらは同期していないのか」


「あ、前回はしてたんだ?うん。繋がり自体を断ち切ってきたからね。じゃ無いと、また勝手に呼び戻されちゃうもの」


そう答えると、冬獅郎と白哉は心底ほっとした顔をした。


「…ならば前回のように勝手に消えて居なくなりはしないと言うことか」


「うん、もう大丈夫だよ」


そう答えてふわりと微笑む。

この二人との会話はどことなく懐かしい。

記憶がなくとも心がそれを覚えているかのように。


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