Chapter1 〜淫呪




瞬歩で技術開発局に到着した私は、喜助に案内されて奥の部屋へと通された。

そこには見ただけでは何なのか分からない機材が沢山あって。

その奥に、私が喜助にあげたらしい潜在能力制御装置が霊子の水に浸かっていた。


「おや来たのかネ。全く忌々しい娘だヨ。よもやまた副官なんかに戻らされるとはネ」


その言葉は以前の私に向けられたものなのか、今の私に向けられているものなのか分からない。

兎にも角にも、化粧で黒く塗りつぶした仮面のような顔の変な人に会って早々毒を吐かれた。


「…変な人」


普通に口をついて出てしまった言葉は地獄耳に拾われた。


「変な人とは何だネ?!お前が来てから私の計画はどれもこれも無茶苦茶何だヨ!戻ってきたらどんな目に合わせてやろうかと毎夜考えていたというのに、まさか総隊長直々に触れるななどと命が下されて!私がどれほどイライラしているか分かるかネ?!」


まぁ何となく、私の無茶苦茶な行動のせいで被害にあった人なんだろうってことは理解できた。


「あの人は涅マユリさん。十二番隊副隊長兼、技術開発局副局長っス」


自己紹介をしない男を見兼ねて、喜助が彼の紹介をしてくれる。

まぁどうでも良い。

喜助はともかく、マユリさんの方は危険性が無いと判断。

それは私の中で彼が男として認識できていないということになるのだけれど、それはさておき。


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