Chapter1 〜淫呪




一応変に霊圧が高い隊士が居たら危ないと思い、見えない結界を張ってから、雨に手を振って別れを告げる。


「また、遊びに来てくださいね!」


そう言って雨は走って技術開発局へと帰っていった。

私は近くの隊士に隊主室の場所を聞き、そこへ向かう。

途中でグリムジョーに出会った。


「何だ、そっちから来やがったのか」


まだ白哉に受けた傷が治っていない。


「うん、ちょっと気になって。あ、グリムジョー、そこで止まって」


「あんだよ」


機嫌悪そうに、それでも言うことを聞いてくれる彼に治癒の光を当てて傷を治してやる。


「…これくらい、いちいち治す必要ねぇだろ」


「そう?ちょっと痛そうだったから」


そう言いつつ、背を向けて歩き出す彼について行くと、隊主室にたどり着いた。


「失礼しますっと」


一応ノックをして扉を開くと、白哉が驚いて目を開く。


「あれ、唐突すぎたかな」


「いや、構わぬ。茶を用意させる。そこに座れ」


白哉が立ち上がると赤い髪の副官が飛び跳ねるように立ち上がった。


「た、隊長はそこに座っててください!俺が声かけてきますから!」


余程白哉の行動が意外だったのか、目を白黒させながら副官が私のそばをすり抜けて駆け出して行く。


「…?なんか悪いことしたかな…?」


「いや、そうでもない。あれもそわそわしていたからな」


「名前も知らないけど…」


「後で良かろう」


そう言って、長椅子に座る白夜が隣をポンポンと叩く。

そこに座れと言われているのだろうけれど。

距離が近い。

大丈夫かな…。

少し不安になりつつも、白哉の隣に座る。


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