Chapter1 〜淫呪




掴まれた腕から熱が上がるみたいに体全身が熱くなって、息が上がる。


「っ…は、…はぁ」


がくりと力が抜けた私を慌てて受け止めたグリムジョーは、今更思い出したように慌てだす。


「お、おい。やべぇな、どうするか…」


錯乱しているらしく、挙動不審になっているのはわかる。

わざとじゃなかったんだろう。

さっきのは完全に無意識だった。

それでも発動するのだから、呪いなのだ。


「グリム、ジョー…?」


「っち…仕方ねぇ…」


私を抱き上げた彼は瞬歩でこの特別修練場の自室に移動したらしい。

そっとベッドに横にしてくれるのは良いけれど、触れているところが熱くてゾクゾクする。

触って欲しいと欲が顔を出すのに、それでも触れられるのは何か怖い。

自分が自分でなくなるような、そんな恐怖を覚える。


「イかせりゃ良いんだったか」


何かを堪えるように苦しそうに、グリムジョーが確認して来る。

その言葉の意味をよく理解しきれずに首を傾げる。

が、それは叶わなかった。


「っんぅ」


私の上に馬乗りになったグリムジョーが唇を塞いだからだった。

するりと口の中に入ってきた舌が痺れるような快感を身体に齎す。

彼の唾液が甘い。

吐息が熱い。

触れる全てが甘く痺れて、思考させてくれない。


「っん…やぁ…」


耳を舌で舐められて、びくりと体がはねる。

服をずらされて、胸に彼の手が触れると脳髄が痺れて訳が分からなくなった。


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