Chapter1 〜淫呪

「っふ、っーー!」
びくんびくんと体が勝手に跳ねて、頭が真っ白になる。
チカチカする頭で、伝う舌の熱だけが快感として脳に伝わる。
「…だ、め…」
なんとか言葉を口にすると、行為に夢中になっていたグリムジョーが少し離れた。
「は…、…はぁ…」
「…紋が消えた、か」
グリムジョーの言葉で手に目を落とすと、体のあちこちに浮いていた淫紋が消えている。
それでも身体の疼きまでは消えてくれないようで、しばらく立つのは無理そうだった。
「…ありがと」
「元々俺が悪ぃんだ。当たり前だろーが」
そう言って私に背を向けてベッドに腰掛けるグリムジョーは多分私の色香に当てられていたはずなのだけれど。
精神力だけで衝動を抑えてくれているのがわかって、情けないような、安堵したような息を溢す。
「ごめんね」
「馬鹿が。謝ることじゃねぇよ」
素気無い態度を崩さないけれど、側を離れる様子もない彼を撫でたくなったけれど、今は駄目だと押し留める。
「…ちょっと寝るね」
「あぁ」
身体の火照りを覚ますのと、初めて感じたあの感覚から遠ざかるため、今できるのは意識を手放すことだと思って。
気怠い身体をそのままベッドに沈めた。
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